取り巻く業界
現状や今後の動向、将来性をご紹介します。
伸びゆく福祉・介護業界について
福祉・介護事業の収益性はIT業界並み
ヤマシタの主要事業の一つである「福祉用具レンタル・販売」は、社会福祉・介護事業に属しています。総務省の統計資料によると、社会福祉・介護事業の売上高営業利益率(以下、利益率)は8.4%。これはIT業界(情報通信業)の8.6%に匹敵する高水準です。また、病院向けリネンサプライが属する医療・保健衛生業の利益率は10.4%です。ヤマシタは、収益性が比較的高い市場でビジネスを行っています。

また、介護産業の市場規模予測を見ると、2015年度が9.8兆円に対して2020年は12.2兆円、2025年度は15.2兆円と、年率約5%平均での成長が見込まれています。

※ 年率約5%の成長が見込まれている
当社の売上実績は、リーマンショックがあった2011年度こそ前年度を下回りましたが、それ以降は年3%の成長をコンスタントに続けています。これは社会福祉・介護事業の堅調な成長度と類似しており、私たちのビジネスもやはり、成長性・将来性のあるビジネスであると考えられます。

法制度の影響を受けやすいビジネスだから、常に変化を求められます。
高齢化社会を背景とした社会福祉・介護業界の高い利益率や堅調な成長予測から、私たちのビジネスは安全安泰と思うかもしれません。確かに事業環境は堅実ですが、一方、法制度の変更でそれまでのノウハウや強みが一気に変わってしまう可能性があるビジネスでもあります。下の表は、介護保険制度が施工された2000年以降、私たちに影響を与えた法律や制度の一覧です。
2005年 改正 |
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2008年 改正 |
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2011年 改正 | 地域包括ケアの推進 |
2014年 改正 |
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2017年 改正 |
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出所:厚生労働省「公的介護保険制度の現状と今後の役割」
これだけの頻繁な変化が起こりながらも、私たちが着実な成長を遂げているのは、変化に順応する風土が備わっているからです。過去の成功体験にこだわらず素早く行動することを推奨している私たちだからこそ、変化を恐れず立ち向かっていくことができます。ヤマシタで共に働く人に求められる「行動力」は、このような事業特性から生まれてきたものなのです。
当社事業のもう1つの柱であるリネン サプライ業界について
コロナの影響で市場は後退するも、社会に欠かせないサービス
リネンサプライの市場は、訪日外国人増加によるホテル建設・稼働拡大を背景に、安定的な成長を続けてきました。2019年度は新型コロナウイルスの影響が出始めたものの、前年比はほぼ横ばいで推移しました。

なお、2020年度からは新型コロナウイルスの影響が本格化し、リネンサプライ業界においても他業界と同様、成長の動きが後退することが予測されています。このような環境下において企業に求められているのは、お客様を支えつづける強い使命感と事業基盤です。未知のウイルスと戦う医療の現場に安心・安全なリネンをお届けし続けること。経営に苦しむホテル・宿泊施設に稼働予測に基づく最適なプランをご提案すること。私たちは長年、公共性・公衆衛生を担ってきた業界大手の企業として、これからもあらゆる変革にチャレンジし、社会に貢献してまいります。