山口 瞳
2018年パート社員として入社、2020年から正社員に。現在は関東OPC(※)にて2チーム15名をまとめるリーダーとして活躍している。
(※)OPCとはオペレーションセンターの略。福祉用具の洗浄消毒・在庫管理・輸配送業務する拠点。
自分の家族に使ってほしいかが基準
関東OPCの開設と同時に入社した山口さん。前職はスーパーで朝4時から品出しをする仕事を10年続けていた。家族と生活リズムを合わせたいという思いで転職を決めたが、福祉業界は全くの未経験からのスタート。入社当初はパート社員としてクッションやベッドの洗浄業務を担当していた。その頃にはなかなか臭いの取れない商品に苦戦したり、ベッドのパーツの隙間からでてきた大量の虫に声にならない悲鳴を上げたり、なんてことも。それでも手強い商品を仲間たちと一緒にきれいな状態にもどすことができたときには達成感もあった。
どこまできれいに仕上げるのか、「きれい」の基準は人によって違うため言語化も難しい。自分は「臭わない」と思っても、敏感な人は「まだ臭う」と感じることもある。次のご利用者に気持ちよく使ってもらえるよう、時には何度も手洗いしたり、複数名で直接臭いを嗅いでチェックをしたり。測定器を使ったこともあったがやはり最後はまだ人の感覚が頼り。見て、触って、嗅いで、最終的に「自分の家族にこの用具を使ってもらいたいと思うか」を自分の中できれいの基準にしているという。
働く人の背景を尊重する
気がつけば入社から6年の月日が経ち、現在は2チームをまとめるリーダーとして品質の管理や生産効率の向上に取り組んでいる。リーダーという皆をまとめる立場はこれまで経験のない、山口さんにとってはじめての挑戦だった。チームのメンバーは全員パートの方。リーダーとして生産性を意識しなければいけない一方、パートの方にどこまで求めて良いのかと悩むことも。答えがでない課題や葛藤もまだまだ多いが、一人一人の働く背景を知ることや対話を大切にしながら、メンバーが前向きに挑戦してくれた時には感謝と嬉しさを感じるそうだ。
大変な作業と思えるOPCでの仕事だが不思議と辞めたいと思うことはなかった。OPCの仕事はご利用者と直接話す機会はないが、もどってきた用具から「たくさん歩いてもらえたのかな」「長い間、丁寧に使ってくれたんだな」といった想いが伝わってくる。そんな用具をみて、また次のご利用者にも福祉用具と一緒に良い経験をしてもらいたいと思うそうだ。そしてリーダーとなった現在はメンバー達とひとつの目標に向かって取り組み、それを達成できた瞬間が何よりの喜びでありやりがい。これからも多くのご利用者に感動を届けられるよう、福祉用具レンタル事業を縁の下で力強く支える存在になりたいと語ってくれた。
#山口さんに3つの質問
Q1.関東OPCの良いところを教えて!
仕事と家庭が両立しやすい職場環境かと思います。関東OPCは女性が半数以上を占める職場で、出産・育児を経験された方も多くいます。家庭の事情などによる急なシフト変更などもお互い様の精神で皆さん快く対応してくれるので大変ありがたいです。
▲山口さんの目標!フロアリーダーの福島さん(右)と。
Q2.前職時代から変わったことは?
以前はほぼ一人で完結する仕事でしたが、今はチームで動くという意識が強いです。みんなで一つの事に取り組むということが楽しく、自分には合っていたようです。また家族と一緒に過ごす時間も増えて、心身ともに元気になったと感じますね。
Q3.休日の過ごし方は?
基本ゴロゴロしていることが多いですが、今はswitchのゲームでジャストダンスにはまり踊ってます!たまに娘も一緒にやるときもあって楽しいです。
あとはスピーカーで曲をかけてLIVE気分で一人カラオケみたいなこともしてます。
ヤマシタ女子へのメッセージ
衛生管理センターの仕事は以前は男性中心でしたが、現在の関東OPCではたくさんの女性が活躍しています。重い商品を運ぶのは大変ですが、女性ならではのきめ細やかさや視点を褒められることもあります。「男だから」「女だから」という先入観にとらわれずに仕事に取り組めたらもっと素敵な職場になると思います!