Release:2026.04.13 Update:2026.05.19
ヤマシタ リネンサプライ事業本部事業所長インタビュー
「コンサルで培った力は、事業会社で本当に活きるのか」
「7~8名のチームから、数十名の現場マネジメントへ移れるのか」
「不確定な中で意思決定を下し、現場を巻き込めるのか」
――事業会社への転職を考えるコンサル出身者の多くが、この問いと向き合っています。

メーカー営業 → BPRコンサル → FAS(事業再生)を経て、2025年12月にヤマシタへ参画した山口さん。リネンサプライ事業本部千葉・神奈川事業所長 兼 事業企画課を担う立場から、入社の決め手、そして入社後に直面したリアルな苦労と学びを語っていただきました。
「現場が命だ」――キャリアの原点と、コンサル出身者なら頷く葛藤
Q.山口さんのキャリアの軌跡を教えてください。
山口:新卒で機械メーカーに入社し、法人営業からスタートしました。様々な現場に足を運ぶ中で「製造業は現場が命だ」と強く実感した一方、いち営業マンの影響範囲には限界を感じ、より広く製造業全体にインパクトを与えるためにコンサルへ転じました。
コンサル時代は製造業を中心に、BPRや新規事業立案に幅広く携わりました。分析・構造化・仮説検証といった基礎スキルを徹底的に鍛えてもらい、新規事業が立ち上がった瞬間は本当に嬉しかったですね。
ただ、コンサルとしてハンズオンで現場に深く入るほど、ある葛藤が生まれてきました。クライアントから依頼を受けた領域以外に、もっと改善余地が大きい事業がある。全社視点で見ると、そもそも投資領域の妥当性が問われるべきケースもある――。けれど、そこには踏み込めない。同じ感覚を持つコンサル出身者は、少なくないのではないでしょうか。
そこで全社戦略と財務の視点を身につけるべく、FASに転じました。事業再生の現場で、財務分析の基礎から短中期の事業計画作成までを、会計士や銀行出身の先輩に揉まれながら学びました。財務で会社を捉え、BPRで現場を変え、新規事業でトップラインを伸ばす――この一連の流れが自分の中でつながり始めた感覚を覚えたのが、この時期です。
そして、ある想いが強くなっていきました。「自分も事業会社側の当事者になりたい」と。
ヤマシタを選んだ決め手――「経営人財として成長できる」と確信できた
Q.数ある選択肢の中から、なぜヤマシタだったのでしょうか。
山口:入社の決め手は、突き詰めると一つです。「ここなら、経営人財として本気で成長できる」と確信できたことです。
【決め手①】 経営人財が扱うべき変数が、すべて揃っている
事業所長というポジションには、PL責任、営業・工場・物流・事務の組織マネジメント、生産性向上、設備投資判断、顧客対応、人材育成――経営人財が向き合うべきあらゆる変数が詰まっています。これを若いうちから一気通貫で経験できる環境は、そう多くありません。私はまだ入社半年未満ですが、自拠点の予算策定から、PL実績の予実管理、採用、工場内のチーム編成や設備導入計画の確認、安全対策・5S、営業活動管理、事務業務のプロセス改善やシステム化、人間関係の課題、クレーム対応まで、毎日あらゆる角度で対応すべきことがあり、とても刺激的な日々を送らせて頂いています。
【決め手②】 「変革する側」として、構想を実行に移せる
ヤマシタは、レガシーなリネンサプライ業界の中で、業界トップクラスの新工場開設や積極的なDX投資など、構想を実行に移している数少ない企業です。コンサル時代に何度ももどかしさを感じた「踏み込めない壁」が、ここにはありません。自分の意思決定で会社の成長を動かせるフィールドがあると感じました。
【決め手③】 経営陣のスピード感と、共に走る感覚
経営陣が30代という若さで、意思決定が圧倒的に速い。「自分はスタートアップに来たのか?」と錯覚するほどです。筋の通った提案はどんどん取り入れられ、経営と同じ目線で議論できる。経営人財としての視座が、日々の対話の中で磨かれていく実感があります。前職のコンサル時代であれば数か月かけて現状調査・課題整理・施策検討するような在庫管理方法の刷新についても、社長含む経営陣が集まり、たった1日の議論の中で大方針から業務プロセス、システムへの入力方法など詳細なオペレーション方法まで決まっていった光景を入社後1か月で目の当たりにした時に、本気で成長する事業会社のスピード感を実感しました。
【決め手④】 これまでの経験が、すべて活きる
PL分析、事業計画作成、BPR、機械設備への理解――これまで積み上げてきたものが一切無駄にならず、すべてフル活用できる。コンサル経験が「武器」として機能する事業領域だと、入社前の採用面談を重ねる中で確信が持てました。数値管理や戦略思考などは当然発揮することが求められているのに加え、実際に現場に入ると、複雑化や俗人化によって現状把握しづらい業務もあり、そんな中でBPRを進める上で、現場担当者からの業務ヒアリング・構造化といった地道なスキルも活かせる場面が多くあると感じています。

入社後のリアル――50名の現場で直面した苦労と学び
Q.入社して、最も大きな変化や苦労は何でしたか。
山口:一番大きかったのは、組織マネジメントの規模感です。コンサル時代のチームは多くても7~8名でした。それに対し、私が所長を務める神奈川事業所には50名のメンバーが所属しています。
数字で見れば「7倍」ですが、実際の質的な違いは、それ以上でした。
【苦労①】 安定的にオペレーションを回し続ける重み
コンサルのプロジェクトは、ある意味で「短期集中」です。一方、事業所運営は365日休みなく続く営みです。日々の生産・物流・配送を、品質を保ちながら淡々と回し続けることの大変さは、外から見ていた時と全く違いました。コンサルは顕在化している課題への改善提案を求められることが多いですが、実際の事業所運営においては潜在的なリスクを察知し事前に手を打つことで日々のオペレーションが崩れないようにすることも重要で、神経を使います。一番の例は、自拠点メンバーの退職リスクの把握・検知や、安全・労災の防止等です。これらは一般的には目立たない業務かもしれませんが一度問題が生じるとリカバリーコストが甚大なため、ヤマシタでは特に重点管理をしています。
ここを軽視すると、生産性が落ちるだけでは済みません。お客様に高品質な商品を安定的にお届けできなくなります。私たちの仕事は、ホテルや病院といった社会インフラを支える事業。その重みを、肌で感じる毎日です。
【苦労②】 解決すべき問題の幅と深さ
顧客クレーム対応、現場の安全性維持、メンバー間の人間関係トラブル――事業所長が向き合う課題は、想像以上に多岐にわたります。それぞれが独立したものではなく、絡み合いながら日々発生する。コンサル時代のように、論点を構造化して順番に潰していくだけでは、間に合わない場面も多くあります。
ハンズオンで現場に飛び込み、その場で判断し、自分自身が動いて解決する。これがどれほど体力と胆力を要する仕事か、入社して初めて実感しました。
【学び①】 これこそが、経営人財として得たかったもの
ただ、はっきり言えるのは――この苦労こそが、私が事業会社で得たかった経験そのものだということです。
中規模の組織を、不確定な状況下で、安定的に動かし続ける。コンサル時代には決して経験できなかった力学が、ここにはあります。「やる」と決めた施策を、自分が責任を持って完遂する。施策の良し悪しは、現場で起きる事実が教えてくれる。机上の論ではなく、結果に責任を負う立場で意思決定を積み重ねる――これは、コンサルやアドバイザーの立場では絶対に得られない経験です。
【学び②】 一人で抱え込まない、支え合える環境がある
もう一つ、入社して気づいたのは、ヤマシタには支え合う文化があるということです。私自身、大規模組織のマネジメント経験はゼロからのスタートでした。それでも前に進めているのは、現場のメンバーが教えてくれること、外部から参画した戦略リーダー仲間と日々議論できること、そして経営陣がオープンに対話してくれることがあるからです。社長や接点の多い戦略リーダーが、30分間の1on1に毎週時間を取って頂いており、小さなことでも相談しやすい環境を作って頂いていることが、一人で悩んでしまうことなく進んでいける背景にあります。
「経営人財として成長したい」という想いを持って入ってくる人を、組織全体が後押ししてくれる。これは、入社前には見えなかった大きな魅力でした。
【学び③】 不確定な中で意思決定する力が、確実に鍛えられる
外部から参画したメンバーに共通しているのは、現場に足を運び、傾聴し、データと実態の両方に基づいて意思決定を積み重ねている点です。完全な答えがない中で、最善と思える判断を下し、検証し、また次の手を打つ――この繰り返しが、経営人財としての筋力を確実に育ててくれていると感じます。私自身の経験では、取扱いSKUの削減を企画した際、最初に提出した案は、簡単に言えば単に流通量が少なく生産効率が低い商品すべてを廃止対象にしてしまっていたのですが、その後各拠点の営業マンと議論を繰り返す中で、実際に商品切替交渉の経験豊富な営業マンの声を取り入れることにより、どのような代替品を設定すれば更に効果的にSKU削減が進められるかなど、実効性や実現可能性を高めるためには経営と現場の往復がいかに重要かを痛感しました。

BPR経験が生きる現場――コンサル時代のスキルが「武器」になる瞬間
Q.具体的に、コンサル経験が活きたと感じる場面はありますか。
山口:入社してから「これまでの経験が活かせない…」と悩んだことが一度もありません。むしろ、フル活用できる環境に恵まれていると感じています。
特にBPR経験は強烈に活きています。ヤマシタは「ハンズオンで現場に入る」ことを徹底する文化。部下からの報告を待つのではなく、自分の足で現場を歩き、一次情報を取りに行く。BPRと完全に同じ作法です。
直近では、工数がひっ迫していたチームの業務改善を行い、業務の偏りを解消して残業時間を月20時間削減しました。一日の業務の流れ、顧客対応の内容、担当者一人ひとりの負荷状況や得意/不得意まで丁寧に把握できたからこそ、シンプルに実施できて成果も出る施策が打てたと感じています。
もう一つ、ヤマシタの現場の特徴は「変化することへの理解と柔軟性が高い」ことです。コンサル時代は、要望に100%応えるアウトプットを出しても「○○さんの仕事がなくなるのでNG」「お客様の言うことだから変えられない」と返ってくることが少なくありませんでした。ヤマシタは業界最先端の取り組みを続けてきたこともあり、現場に「変わることが当たり前」という考えが浸透している。コンサル出身者が真価を発揮しやすい土壌があります。
読者の皆さまへ――こんな方とぜひ一緒に働きたい
Q.最後に、コンサルから事業会社への転職を考えている方へメッセージをお願いします。
山口:事業会社への転職を考えているコンサル出身者の方が抱えがちな不安は、私自身も持っていたのでよく分かります。
「大規模な組織をマネジメントできるのか」「不確定な中で意思決定できるのか」「バックグラウンドの違う現場メンバーと信頼関係を築けるのか」「コンサル時代の経験が無駄にならないか」――どれも、入社前は私も同じことを考えていました。
入社して半年弱、実体験を踏まえて言えるのは、「不安はあって当然。でも、その不安を乗り越える経験こそが、経営人財として成長するために必要なものだ」ということです。そして、ヤマシタにはそれを乗り越えるための環境、支え合える仲間、即実行できるスピード、そして自分の意思決定で会社を動かせるステージが揃っています。
こんな方とぜひ一緒に働きたいと考えています。
- コンサルで培った構造化・分析力を、事業会社のPL責任を持って発揮したい方
- 机上の戦略だけでなく、現場の一次情報に向き合って泥臭く成果を出すことに価値を感じる方
- 不確定な中でも、データと実態に基づいて意思決定を積み重ねていきたい方
- 経営人財として、若いうちから経営の全変数を経験したい方
業界経験は問いません。AIなどのテクノロジーが加速度的に進化するこれからの時代、日本のレガシー産業を変革する第一人者として、共に成長していきませんか。現場の泥臭さと経営の視座を併せ持つ経営人財こそが、これからの日本をリードする存在だと、私は確信しています。
私たちと一緒にリネンサプライ事業を、そしてヤマシタという会社を、日本、そして世界に誇る存在へと押し上げていきましょう。ご応募を心よりお待ちしております。