Release:2024.11.28 Update:2024.11.28
*本記事は社内報の転載になります。
こんにちは!広報の久保田です。
ヤマシタの“いま”を伝えるヤマシタイムズ、 今回は2024年5月27~30日の4日間で開催された ホームケア事業部向けPower Platform研修の様子をお届けします!
ヤマシタでは今後加速するデジタル化に対し、 AIを組み込んだテクノロジーを使いこなす人財を増やすため 市民開発に積極的に取り組んでいます。
今回の研修は市民開発を推進するにあたり重要な、 Power Platform(※)の使い方を学ぶことができるというものです。 参加者の皆さんは普段現場で働くシステム初心者、 少し長くなりますがぜひ最後まで読んでいただけたらと思います!
(※)Power PlatformとはMicrosoftが提供する業務効率化アプリの共通の基盤となる標準環境(プラットフォーム)のこと。プログラミング知識がなくても業務自動化ロボットをつくったり、データ分析をしたり、業務アプリを開発できたりします。
研修のテーマは、
市民開発 アイディアソン&ハッカソン
~ DXの心技体をインストールする4日間 ~
アイディアソンとは新たな発想などのアイデアを生み出すこと、 ハッカソンとはアプリケーションなどの成果物をつくることです。
ゴールを下記のように定め、4日間研修を行いました。
では実際にどんなことを行ったのか研修の様子をご紹介します!
Day1
Power Platformのメンタルモデルつくりと基礎スキルの習得
まずは研修の主催である、社長室DX推進の仲山さんから 本研修の目的、皆さんへの期待などが伝えられました。
今回の参加者はホームケア事業部に所属する26名。 働く地域も職種も様々な皆さんでまずは自己紹介。 その後、Power Appsによる相談員予約システム演習で基礎スキルを習得しました。
Power Appsとは、
・高度なプログラミング知識が不要
・開発環境を用意することなく、Webブラウザ上でアプリの作成が可能
・Microsoft製品以外の様々なデータと接続可能
という特徴のあるアプリのこと。
1日目は初めて触れるシステムに四苦八苦しながらも、 それぞれが1つのアプリを作成することができました。
皆さんからはアプリ開発のイメージができた等のお声もいただき、 2日目以降のアプリ開発に勢いをつけるスタートを切ることができました!
Day2
アイディアソンと課題解決の型
2日目は1日かけて現場の課題を抽出する作業。 この作業がアプリ作成において実は一番重要! 現在現場で困っていることや今後のヤマシタの成長を見据え、 どんな課題があるのか意見を出し合います。
実際に皆さんからは、 さまざまな業務改善の意見が続々と上がっていました。
Day3
ハッカソンと課題解決の技法
~今日から名乗れるぞ アプリケーションエンジニア~
3日目は2日目にでた課題に対してどんなアプリで解決できるか、 A~Gのチームに分かれ、実際に形にしていきます!
設計に悩んだ時には、DX推進メンバーやAKKODiS様にアドバイスをいただき チームでアプリを作っていきます。
「出来る限り入力画面はシンプルに」、 「入力と同時にTeamsに通知が届くようにしたい」など、 現場で働く非IT人財だからこその視点でアプリを作成していきます。
もっと見やすく、もっと使いやすく・・・と夜遅くまで、 多くのメンバーが研修会場に残っていました。
Day4
業務改善ピッチ大会
最終日はいよいよ4日間の成果を発表!
DX推進の小川さん、営業統括部の鈴木さん、営業標準推進課の久保田さんも 審査員として参加しました。
▲利用者増加にともない、課題となるモニタリングの日程調整。 お客様がご自身でモニタリング日を選べるアプリを開発。
▲修理対応方法が分からず再訪問して交換するなどの無駄を削減。 不具合対応の履歴を確認&登録できる超革新的データベースを提案。
どのチームも甲乙つけがたい発表でしたが、 皆さんの投票の結果、優勝したのはDチーム! 開発したのは「営業チラシ検索アプリ」です!
Dチームの皆さんにインタビュー
左から小野卓真さん(HC京都南営業所営業)、酒井良明さん(HC世田谷等々力所長)、大津瞳さん(HC豊田営業所事務)
Q.今回の研修に参加しようと思ったきっかけは?
大津さん:いつまでたっても減らない、いくつも並ぶ未ファイリングの山を見てです(笑)ファイリングや書類管理は私一人で対応をしているため、綴じる作業はモニタリング担当さんやQ配(外部の配送)さんにもお手伝いいただいていて…。「ケアマネジャーからFAXで送られてきた介護保険証やケアプランなどは個人ファイルに分けるために印刷しているけど、もともとFAXはPDF受信だし、コレ習ったらそのまま自動振分や保管もPC上でできちゃうんじゃないの?」という、かなり安易な(笑)思いから応募させていただきました。
Q.4日間を振り返ってどうでしたか?
小野さん:すごく刺激のあった4日間でした。アプリづくりのノウハウの学びだけでなく、その過程のアイディアだしも楽しかったです。また普段関わることのない役職・地域の仲間と協力し、一つのものを作り上げたことも貴重な経験になりました
Q.Dチームで開発したアプリはどんなもの?
小野さん:営業チラシを検索・格納できるアプリです。営業に苦手意識のあるメンバーの心理的な負担を少しでも軽減できたらいいなと思い提案しました。
酒井さん:チラシは営業対象の特徴でも索引することができます。また通知機能をつけてメンバーがチラシを「使いたい」と登録した時にはリーダーにも通知が届くようになっており、印刷の代行やどんな営業をするのか会話のきっかけにできるようにしました。将来的にはチラシに対する口コミ投稿、人気ランキングといった機能もつけたいですね。
Q.最後に今後の目標をお願いします!
酒井さん:今回開発したアプリの全社展開が目標です!そのためにまずは営業所、ブロックでテスト運用し、皆さんの声をいただきながらより良いものにブラッシュアップしたいと思います。
4日目、皆さんの机にはエナジードリンクがあふれていましたが(笑)、
どのチームも楽しそうに熱中している姿が印象的で、 これからの市民開発に大きな期待ができる研修だったと感じました。
参加者の皆さん、本当にお疲れ様でした!